【医業経営コラム】ブレイクスルーラジオに出演させて頂きました

このたび、株式会社ジムチョー様が運営する「ブレイクスルーラジオ」に出演させていただきました！
今回のテーマは、開業医やクリニック経営者にとって身近な存在である“税理士”について。税理士としての視点から以下のようなお話を、ジムチョー代表の浅見様とさせていただきました。

① 税理士ってどんな仕事？
② 一般企業とクリニック専門税理士の違い
③ 税理士選びのポイント
④ 数字の見方
⑤ 成功しているクリニックとは？
⑥ YouTubeで話題の「税理士Sガワラくん」って実際どう？

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今回は、ラジオで話しきれなかった部分も含めて、ブログで詳しく補足したいと思います。

税理士の仕事は大きく分けて2つあります。

1. 独占業務（税理士にしかできない業務）
• 税務代理（申告や税務調査の対応など）
• 税務書類の作成（各種申告書類など）
• 税務相談（税金に関するアドバイス）
※これらを税理士資格がない方が報酬を得て行うと、法律違反となります。

2. その他業務
• 記帳代行、経営コンサルティング、資金調達支援など、税理士によってさまざまです。
依頼内容によって料金や対応可否が変わるため、「何をお願いしたいのか」を明確にすることが大切です。
（例：記帳は自分で行うから、その分顧問料を下げられるか？などの交渉も可能です。）

業務内容に大きな違いはありませんが、医療特有のルールや制度に精通しているかが大きな差になります。

例えば、
• 租税特別措置法第26条
• 医療法人化の手続きやメリット・デメリット
など、医療業界ならではの知識が求められます。
また、財務諸表の作り方も一般企業と異なるため、数字をどう読むか・どう活かすかが大きく変わってきます。医療に不慣れな税理士では、医療法人化について正しいアドバイスができない…というケースも少なくありません。

1. 顧問料だけで選ばないこと
安かろう悪かろうでは、後で大きな損をする可能性も。
目安として、売上の1〜2%の顧問料は妥当な範囲です。
2. コミュニケーション力
多くの税理士変更の理由が、「話が通じない」「返答が遅い」といったもの。
質問に丁寧に答えてくれる、説明が分かりやすい税理士がベストです。
3. 医療に詳しい税理士を選ぶ
クリニックは特殊な業種。眼科の相談を皮膚科にしないのと同じです。
※勤務医の方であれば、医療特化の必要性は高くありません。ただし、将来開業を見据えている場合は、開業支援もできる税理士に依頼するのが安心です。
4. 年齢バランスも大切
理想はご自身の±10歳程度。年齢差が大きすぎると、相談しづらい・DX対応が弱いなど、デメリットが生じることもあります。

損益計算書（P/L）
→ 売上・費用・利益など、経営成績の通知表のようなもの。
貸借対照表（B/S）
→ クリニックの「お財布事情」。資産・負債・純資産が一覧で確認できます。
損益計算書は馴染みがある方も多いですが、貸借対照表は難しく感じる方がほとんど。
ですが、こちらも大切な指標です。「分からないから放置」ではなく、分からないことは遠慮なく聞いてください。それが税理士の役目です！
経営成績である損益計算書も大事な指標ですが、お財布の貸借対照表も同じくらい大事な指標となります。最初はわからなくて当然ですので、恥ずかしがらずに質問してください。その疑問を解消するために私たち税理士がおりますので！

これは正解がありません。
たとえば…
• 売上2億円で休みなく働いている院長
• 売上1億円でも、仕事とプライベートのバランスを取れている院長
どちらが「成功」と言えるかは、人それぞれです。
何を幸せと感じるか？
それによって“成功の定義”は大きく変わります。
ぜひ、先生ご自身の「目指す姿」を私たちに教えてください。

良い意味でも悪い意味でも、影響力のある存在だと感じています。
• ✅良い点：実例を豊富に紹介してくれる。経営のヒントになることも。
• ⚠️注意点：時間の制約上、良い面だけが強調されがち。

大切なのは、「うちのクリニックに適用できるのか？」を冷静に判断すること。
判断に迷ったら、私たちにご相談ください。個別にアドバイスいたします。

初めてのラジオ出演でとても緊張しましたが、貴重な体験となりました。
株式会社ジムチョー様、素敵な機会をいただき本当にありがとうございました！
ぜひまた出演させてください！